スマートフォンや一眼カメラの4K化が当たり前になりつつあり、我々映像クリエイターにとってはコンテンツ(映像や写真)の解像度は勿論のこと、色調にこだわることが必要になってきました。
今回はこれから映像制作に関わる方やカラーマネジメントモニターSW271Cをお探しの方にぴったりな製品をベンキュージャパン様よりご提供頂いたので、約1ヶ月の使用を経たレビューを皆さんにシェアしていきます。それではいきましょう。
こんな方におすすめ
- カラーマネジメントモニターを探している方
- 映像制作、動画編集を始めたいと思っている方
- ハードウェアキャリブレーション対応の4Kモニターを求めている方
そもそもカラーマネジメントモニターってなに?
「カラーマネージメント」を直訳すると「色を管理」となるわけですが、
写真や映像制作界隈では、モニター上で色の調整や確認を行うことになります。
ウェブブラウジングやオフィス製品(Wordなど)を使用する程度であれば、カラーをマネジメントする必要性がありませんので、このページから離脱してください(笑)
私自身は、ガジェット製品のレビュー記事用に物撮りをしたり、YouTube用に4K動画撮影と動画編集ソフト(ダビンチリゾルブ )を用いたカラーグレーディングを行なっていますので、「正しい色」を正しく伝える側にとっては、かなり重要になってくるわけです。
正しい色って?
実は国際基準で色の規格が決まっています。
規格 |
主な用途 |
Adobe RGB | 写真、印刷物 |
sRGB | ウェブ(WEB) |
Rec701、Rec 2020 |
テレビ映像、4K8K映像 |
DCI-P3 | 映画 |
小難しい話は割愛しますが、押さえておきたいポイントとしては、それぞれ業界基準で色域(色の領域)が異なるために制作するプラットフォーム(配信先)に合わせてモニター側へ表示する必要があることがわかります。
安価なモニターでは、上述した正しい色を再現する機能が実装されていないことが多いため、カラーマネジメントモニターを使用することにより、正しい色を確認し調整することができることから視聴デバイスが異なっても正しい色を再現できます(ここが重要です)
SW271C カラーマネジメントモニターの主な特徴
おおよそ、カラーマネジメントモニターの重要性がわかったところで、SW271Cの特徴を列挙します。
- 4K解像度の IPS パネル採用
- Adobe RGB 99%、Display P3/DCI-P3 90%以上、
Rec.709/sRGB 100%をカバーする広色域 - 10bit パネル x16bit 3D LUT により、平均ΔE≤2 を実現した正確な色再現
- 独自のムラ補正技術にて実現した均一なユニフォミティ
- Pantone 認証、CalMAN 認証を取得しており、色再現に安心
- ハードウェアキャリブレーション対応
(キャリブレーションソフトウェア Palette Master Element 無料) - HDR10 及び HLG の両方に対応
- 映画編集に最適な 1080/24P 出力をサポート ※SW271C は 24/25/30P に対応
- USB Type-C 端子を搭載し、60W 給電可能
- Gamut Duo 機能により異なる色空間を一目で比較
- Pantone/CALMAN 認証取得
- OSD コントローラー付属
- 遮光フード搭載
- 修理期間中に代替機貸出できる「センドバックサポート」対象
SW271Cの外観・付属品
それでは、外観と付属品から見ていきます。